『ワーム』の手引き!

手引き

ワームとは?

 ワームとは、合成樹脂やゴム素材で作られた「ソフトルアー」の総称です。 ハードルアー(プラグ)には出せない「柔らかく、艶めかしい動き」が最大の特徴です。

 本物のエサ(ミミズ、小魚、エビなど)に近い質感や動きを再現できるため、魚の警戒心を解きやすく、「どうしても1匹釣りたい!」というタフな状況で切り札となるルアーです。価格もハードルアーに比べて安価で、根掛かり(障害物に引っかかること)を恐れずに攻められるのもメリットです。

ワームのメリット
ワームのデメリット
  • 素材が柔らかい
    →魚が違和感なく食い込む
  • 波動がナチュラル
    →スレた魚に強い
  • 味と匂いの付加
    →「餌」に近い誘いができる
  • 値段が安価
  • 素材の強度が低い
  • 固定力が弱い
    →手返しが悪い
  • 比重が軽い
    →広範囲を探るのが苦手

価格が安価で「どうしても1匹釣りたい!」というタフな状況での切り札
『ワーム』

ワームの形状

 ワームの形は、魚が捕食しているエサ(ベイト)や、出したい波動によって使い分けます。代表的な形状は以下の通りです。

ピンテール系
●余計なパーツがなく、細長い形状。
●水流を受けて微細に震え、弱った小魚やミミズなどを演出します。
●アピールを抑える動きでスレた魚にも効果的。

シャッドテール系
●小魚の形をしており、テールの抵抗でボディ全体を揺らしながら泳ぎます。
●小魚を追っている魚に対して強いアピール力を持ちます。

カーリーテール(グラブ)系
●テールが「C」の字や螺旋状になっており、巻くとピロピロと動いてアピールします。

クロー・ホグ系
●ザリガニやエビ、カニなどの甲殻類を模した形状。
●大きなハサミや触角が水を動かし、底にいる魚(根魚やバス)に効果絶大です。

虫系
→水面に落ちた昆虫を模した形状。夏場のバス釣りなどで、水面に浮かせて使います。

形状アクションベイト(模倣するもの)アピールの強さスレた魚に対して
ピンテール微波動、I字系シラス、プランクトン、アミ、ゴカイ
シャッドテールテールを左右に振る、ウォブリング小魚(イワシ、キビナゴ、アジの子)
カーリーテールピロピロと波打つ、ヒラヒラ動く泳ぐゴカイ、弱った小魚中〜強
クロー・ホグツメを振り上げる、各パーツが水を動かすエビ、カニ、シャコ等の甲殻類
水面での波紋、細かな足の振動落ちてきた昆虫(セミ、カメムシ等)

アピールの強さベイトで形状を選択!

ワームの素材

 素材の違いは「動き」「浮力」に影響します。
 ワームの代表的な素材は、以下のとおりです。

ソフトプラスチック(PVC)
●最も一般的な素材。加工しやすく、塩(ソルト)を混ぜることで比重を変えることができます。●本来は硬いプラスチックである「塩化ビニル」に、「可塑剤(かそざい)」というオイル状の添加剤を混ぜることで、柔らかさを出しています。

PVC素材のメリット
PVC素材のデメリット
  • 加工しやすく形状・色が豊富
  • フックを刺しやすくセットが簡単
  • 安価で入手しやすい
  • 適度な比重で操作感が良い
  • 耐久性が低い (裂けやすい)
  • 環境中に残留する
  • 可塑剤が他の素材を溶かす原因になる

エラストマー
●ゴムのような弾力性を持ち、近年「高耐久素材」としてアジングやライトゲームで普及している素材です。
プラスチックとゴムの中間的な性質を持ちます。
●引っ張ると数倍に伸びるほどの高い伸縮性と強度が最大の特徴です。
●一般的に水よりも比重が軽いため、高浮力です。

エラストマー素材のメリット
エラストマー素材のデメリット
  • 圧倒的な耐久性
  • 高浮力 (水に浮く)
  • ゴムのように伸び、強い波動が出る
  • 熱に弱い (夏の車内などで変形・溶解する)
  • 保管が難しい (PVCと触れると溶ける)
  • フックが刺しにくい。(ズレにくい)

生分解性ポリマー
●水中のバクテリアや微生物によって、水と二酸化炭素に分解される環境配慮型素材です。
●多くの製品は「親水性(水を吸う性質)」を持っており、スポンジのように専用の保存液(集魚成分)を内部までたっぷり保持できます。

生分解性ポリマーのメリット
生分解性ポリマーのデメリット
  • 環境に優しい (水中のバクテリアで分解される)
  • 集魚力が最強 (素材自体が匂い/味成分を吸収・保持する)
  • 餌に近い食感で吐き出されにくい
  • 乾燥するとカピカピに硬化する
  • 再利用がしにくい
  • 価格がやや高め

●安価を求めるなら。。。
 →『PVC』
●耐久性を求めるなら。。。
 →『エラストマー』
●両者を一緒に保管するのは、NG!

ワームの製造方法

 ワームの素材には一般的に熱可塑性樹脂(プラスチゾル/塩ビゾル)が使用されます。これを高温で溶かし、型に流し込んで成形します。
 ワームの代表的な製造工程の違いと特徴は、以下のとおりです。

インジェクション製法
 ●金型に機械で高圧をかけ、マテリアルを射出(注入)して作る、現在最も主流の製法です。
 ●大手メーカーの大量生産品のほとんどがこれに該当します。

ハンドポワード製法
 ●職人が手作業でマテリアル(素材)を型に流し込んで作る製法です。
 ●機械製造では困難な質感や柔らかさなどを作ることができる。

インジェクション製法
ハンドポワード製法
  • 複雑で精密な形状が可能
  • 耐久性が高い(針持ちが良い)
  • 品質が均一
  • 価格が安価
  • 素材がやや硬い
  • 浮力が低め
  • 圧倒的な「柔らかさ」と「吸い込み」の良さ
  • 艶めかしい「生きたアクション」
  • 透明感のある美しいカラー
  • 耐久性が低い(脆い)
  • 価格がやや高め
  • 個体差がある

●安価を求めるなら。。。
 →『インジェクション製法』
●艶めかしいアクションを求めるなら。。。
 →『ハンドポワード製法』

ワームの長さ

 ワームのサイズは「インチ(inch)」で表記されるのが一般的です。※1インチ=約2.54cm
 基本は「マッチ・ザ・ベイト」。その釣り場で魚が食べているエサのサイズに合わせるのが釣果への近道です。
 ベイトに応じたワームのサイズ(参考)は、下記のとおりです。

①アミ・プランクトン(1cm未満の浮遊物)
→1.0〜2.0インチ程度(約2.5㎝~約5.1㎝程度)

②シラス・稚魚(2cm〜5cm程度の細身の魚)
→1.5〜2.5インチ程度(約3.8㎝~約6.4㎝程度)

③イワシ・キビナゴ(7cm〜12cm程度の魚)
→3.0〜4.0インチ程度(約7.6㎝~約10.2㎝程度)

バチ・ゴカイ
→3.0インチ~(約7.6㎝~)

カニ・エビ
→2.0〜3.0インチ程度(約5.1㎝~約7.6㎝程度)

基本は、「マッチザベイト!」
その釣り場で魚が食べているエサのサイズに合わせるのが釣果への近道!

 

ワームの集魚効果(臭付き、味付き)

 ワームの中には、単なるプラスチックの塊ではなく、魚が好む「臭い」「味」が添加されているものがあります。 これらは、魚の「嗅覚」「味覚」に直接訴えかけることで、通常のワーム以上の釣果をあげることができます。

①フォーミュラ配合とは。。
●ワームのパッケージや説明文でよく見かける「フォーミュラ配合」という言葉。 これは、ワームの素材の中に「集魚剤(魚が好む臭いや味の成分)」が混ぜ込まれていることを指します。
●メーカーによって「秘伝のレシピ」は異なりますが、主に以下の成分が使われます。
ガーリック(ニンニク)
魚介エキス
アミノ酸
フェロモン系
●配合には大きく分けて2つの方法があります。
練り込みタイプ(内部)】
 ・ワームの素材を作る段階で、材料の中にフォーミュラを混ぜて成形したもの。
 ・臭いが持続しやすく、使っているうちに中からじわじわと成分が染み出してきます。
 ・手が汚れにくいものが多いです。
【塗布・漬け込みタイプ(外部)】
 ・完成したワームの表面にオイルや粉をまぶしたもの、または液体に漬け込んだもの。
 ・使っているうちに成分が水に溶けて薄れていき、アピールが弱まるくことがあります。

②臭い付きワーム
●魚の嗅覚を刺激し、遠くから魚を呼び寄せる「集魚効果」を狙ったものです。
エビ、イカ、カニ、ガーリック(ニンニク)などの強烈な臭いが付いています。

③味付きワーム
●魚の味覚を刺激し、口に入れたワームをエサだと思い込ませる「食わせ(バイト持続)効果」を狙ったものです。
アミノ酸などが配合されています。

臭い付きワーム
味付きワーム(汁ワーム)
  1. 魚を寄せる力が強い
  2. 活性を上げる
  3. フグなどの外道も寄せてしまう
  4. 手が汚れる・臭う
  1. (深く飲み込むため)フッキング率が上がる
  2. バラシにくい
  3. 手返しが悪くなる
  4. 手が汚れる・臭う

●臭いや汚れを気にせず、一匹をなんとしても釣りたいなら。。。
『臭い・味付きワーム』

ワームの使い方(アクション)

 ワームを餌(ベイト)に見立てるため、様々な動きを与え、魚に対しアプローチします。
 代表的なアクションは、下記のとおりです。

タダ巻き(リトリーブ)
一定の速度でリールを巻くだけ。
●シャッドテールやグラブなど、動くパーツがついているワームに有効です。

リフト&フォール
●竿先を上げてワームを持ち上げ(リフト)、糸を緩めて落とす(フォール)。
「落ちてくるもの」に反応する魚に効果的です。

シェイク
●糸を張らず緩めずの状態にし、竿先を小刻みに震わせる方法。
●ストレートワームなどで、移動距離を抑えて一点で誘いたい時に使います。

●色々な誘い方でその日にマッチしたアクションを探す!

ワームのカラー(使い分けも)

 ワームのカラー選びは、基本的に「水の色」「光量」で決めます。
 主なカラー系は、以下のとおりです。

グロー(夜光)
●夜釣りや、光の届かない深場(ディープエリア)で発光してアピールします。

②ケイムラ系
●ケイムラは、『蛍光紫』の略称で、紫外線に反応して青白く発光し、魚にアピールする特性があります。
●特に、曇りや雨の日でも紫外線が届くため、日中は効果的に魚を引き寄せることができます。

③クリア系
●クリア系とは、その名の通り「光を透かす透明なボディ」を持つカラーの総称です。
●一見すると「魚から見えないのではないか?」と思われがちですが、実は自然界の海の中には透明な生き物が非常に多いため、最も理にかなったカラーと言えます。

ナチュラル系(ブルー、グリーン、オリーブなど)
●水が澄んでいる時や、日中など明るい時間に有効。
●魚に警戒心を与えにくい万能カラーです。

ソリッド系(パールホワイト、チャート、オレンジなど)
●水が濁っている時や、魚の活性が高い時に目立たせて気づかせます。

シルエット系(レッド、ブラック、紫など)
●実は濁りや夜に強い色。水中でシルエットがくっきり出るため、魚が見つけやすくなります。

系統カラーシチュエーション(効果的な場面)特徴・効果
グロー系・ピンクグロー
・ホワイトグロー
・点発光など
・濁り潮
・新月(月明かりがない日)
・常夜灯がない真っ暗な場所
・底(ボトム)付近を探る時
・光を蓄えて暗闇で自ら光る。
・遠くの魚にも気づかせる力が最も強い。
ケイムラ系・ケイムラクリア
・ケイムラブルーなど
・澄潮〜笹濁り
・朝夕の薄暗い時間帯(マヅメ)
・曇天の日中
・水深がある場所(紫外線は届くため)
・目に見えない紫外線を浴びて青白く発光。
・人間には透明に見えても魚には目立つ。
クリア系・クリア
・シルバーラメなど
・澄潮
・魚の警戒心が高い時
・シラスパターン
・常夜灯の直下(明るい場所)
・水に溶け込みシルエットをぼかす。
・ラメやブルーは小魚(シラス・イワシ)のキラメキを演出。
ナチュラル系・オキアミカラー
・ブルー
・グリーン
・オリーブなど
・澄潮〜笹濁り
・アミパターン(プランクトン捕食時)
・海藻周りや岩場
・クリア系でも食わないスレた時
・プランクトン(アミ)や海藻、ゴカイなどの自然物に同化する色。
・違和感を与えない「食わせ」の色。
ソリッド系・パールホワイト
・チャート(黄色)
・ソリッドピンク
・オレンジなど
・濁り潮
(雨後の濁りが強い時など)
・釣り場に着いて最初の一投(パイロット)
・広い範囲から魚を呼びたい時
・水中で膨張して大きく見える。
・魚からも人間からも見やすく、やる気のある魚を寄せる。
シルエット系・レッド
・ブラック
・紫など
・澄潮
・月明かりや常夜灯を背にする時(逆光)
・魚が下から水面を見上げている時
・カサゴなどの根魚狙い
・光を通さず、くっきりとした「影」を作る。
・赤や紫は水中で「黒」に見えるため、この系統に含まれる。

シチュエーションにあわながら、その日にマッチしたカラーを選択する!

各釣りにおける使い分け

最後に、ターゲット別の一般的なセッティング例をご紹介します。

魚種形状長さ(インチ)カラー系統基本の釣り方
アジ・メバル
(ライトゲーム)
・ピンテール
・シャッドテール(小型)
1.5〜3インチ・クリア系(ラメ
・グロー系
・ナチュラル系(オキアミ)
★漂わせるアクション
・スローなタダ巻き
・リフト&フォール
・ドリフト(潮に流す)
シーバス・タチウオ・シャッドテール
・ピンテール
2.5〜4インチ・グロー系(特にタチウオに効果的)
・ソリッド系(パールホワイト、チャート)
・ナチュラル系(ブルー)
★巻く・ダートアクション
・一定速度のタダ巻き
・ワインド(左右に跳ねさせる)
カサゴ・ハタ
(ロックフィッシュ)
・ホグワーム
・シャッドテール
・カーリーテール
2〜4インチ・ソリッド系(オレンジ)
・シルエット系(レッド)
・ナチュラル系(グリーン)
★底を叩くアクション
・ボトムバンピング(底で跳ねさせる)
・ボトムステイ
・スイミング(ハタ類)
ヒラメ・マゴチ
(フラットフィッシュ)
・シャッドテール
・カーリーテール
3.5〜5インチ・ソリッド系(アカキン、ゴールド、オレンジ、ピンク)★底から浮かせるアクション
・リフト&フォール
・ストップ&ゴー
・ボトムズル引き

狙う魚にあわせた効果的なワームを選択する!

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